個室型のお見合いパーティ

昔から内気な私は、女性と話すのがとても苦手でした。
男子校なら彼女がいなくても何も言われないだろうと、中学の時から私立の男子校で過ごしました。

そんな環境の中では気が楽だったのですが、
大学に進学してからはそういう訳にはいきませんでした。

サークル等には所属せず、とりあえず講義だけは出席しました。
大学生活を楽しむことなく、勉学にだけ力を注ぎました。
そのまま大学院に進み、大学で研究を続けることになりました。

女性と係わらなくてもよい環境に身を置いたので、
30歳になるまではまともに女性と会話をしたことがありませんでした。

ある時、教授からお見合いの話が舞い込みました。
どうにか丁重にお断りしたいと考えましたが、
会うだけでいいのだからと半ば無理矢理にお見合いをさせられました。

割と穏やかにお見合いは終わったのですが、案の定と言いますか、先方からお断りされました。
私としては割と頑張ってお話した方だと思ったのですが、
人生はそうそう簡単には行かないものなのだと気付かされました。

教授からは、一度婚活をしてみたらどうかと勧められました。
結婚するしないは別として、様々な女性と係わることで世界観がもう少し
広がるだろうというお話でした。

お見合いの前だったら気の進まない話でした。
でも、あのたった1回のお見合いが、私に妙な自信を持たせてくれたのは確かです。
私のような者でも、女性を笑顔に導くことが出来るのだと分かったからです。
私は女性と話をしていて、「話が面白くない」と言われるのが怖かったのです。
そう言われるの怖くて、まともに会話が出来ませんでした。

私のような人間がどのような婚活をすればいいのかは検討が付きませんでした。
いい歳して恥ずかしいのですが、教授に聞いてみることにしました。

前回のお見合いでは、お相手の方と1対1で話すのに問題はなさそうだったと言われました。
それなら、お見合いタイプのものを選べばいいのではないかということでした。

婚活情報を調べてみると、世間ではお見合いパーティというものが開催されているのですね。
とりあえず申込みをし、思い切って参加してみました。
ところが、多くの方々が参加しているので、流れ作業的に女性と話さなければなりませんでした。

これではまた自信を無くしてしまいそうだと思い、
個室型のお見合いパーティにも出席してみることにしました。

個室型のお見合いは、流れ作業的ではあるものの、1対1で向き合って話せるものでした。
他の方々のやり取りが見えないので、自信喪失に陥ることもなかったのです。

 

交際までの道のり

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